お風呂は、日々の疲れを癒し心地よいリラクゼーションの時間を提供する場所。
しかし、その大切な時間が突如として現れる不快な臭いによって台無しにされる事はありませんか?
この臭い…。
実は多くの場合
排水口が原因なんです!
そこで今回は【お風呂場の排水口が臭い原因と対策法】について、詳しく解説していきたいと思います。
臭いの原因と解消する方法を知れば、もう二度とお風呂の時間が台無しになる事はありませんよ。
最後まで読む事で、アナタのバスタイムを快適にするためのヒントになれば幸いです。
- 排水口の仕組みとは?
- お風呂場が臭い原因3パターン
- 排水口の掃除と対策
お風呂の排水口の仕組みについて
排水口というのは文字通り排水の入り口の事。
同じ読み方でも『排水溝』というのは、排水が流れる溝(みぞ)の事なんで違うんですよね。
そんな排水口の構造は
- フタ
- ゴミ受け
- 排水トラップ
- 排水官
この構造は全ての排水口に共通していて、家庭の中ではお風呂以外にもキッチンや洗面所などにも使われています。
中でも特殊な部分と言えるのが排水トラップと呼ばれる仕組みでしょう。
排水トラップとは?
キッチンのシンク下には収納スペースがあり、内部に独特な形状をしている配水管を構造を見た事がありませんか?
その形状は
- S字
- U字
- P字
などと、見た目も様々。
実は、これらの独特な構造にはちゃんとした理由があるんです。
水は自然と上から下に流れる性質があるため、この排水トラップ内には常に水が溜まります。
この溜まった水は封水(ふうすい)または水封(すいふう)と呼ばれ、下水から上がって来る臭いや害虫の侵入をブロックするフタの役割を果たしているんです。
しかし構造上、トラブルが起きやすいのも事実…。
なぜなら
水と一緒に汚れも溜まってしまうから!
詰まりの原因になりやすいんですよね。
臭いの原因1・排水口に雑菌が繁殖している
最初に汚れが溜まりやすく、臭いを発生させる原因になりやすい場所が排水口。
そんな排水口には、様々な雑菌が繁殖しているんですよね。
なぜ排水口に菌が繁殖するのか
お風呂は体の汚れを落とす場所。
そして汚れだけでなく皮膚の老廃物であるアカも洗い落とします。
さらに髪の毛なんかは1日で100本ぐらいが抜け落ち、そのほとんどがシャンプー時なんですよね。
そんなアカや髪が毎日ゴミ受けに溜まっていき、そこに石鹸カスが付着されると
菌が繁殖してヌメリや臭いの原因になります!
そこに高い湿度も相まって、菌をエサに繁殖するカビの発生へと繋がってい行く事になるんです。
- 髪の毛
- 皮脂やアカ
- 石鹸カス
- カビ
排水口の対策
排水口の掃除。
皆さんは、こまめに行っていますか?
ゴミ受けの部分は見えやすいので
できれば毎日、少なくとも2日に1回はゴミを取り除く様にしましょう
この時、手で取り除くよりもフローリング掃除に使うホコリ取りシートを使うと楽に取れるのでオススメですよ。
しかし、網目に絡み付いた髪の毛は簡単には取れません。
そんな時にはアルカリ性の溶剤を使って溶かしてしまうのが効果的と言えます。
具体的にはパイプユニッシュが有名な薬剤です。
でも、網目に溜まったゴミは溶かせても排水口にヌメリが残る事があります。
ヌメリの正体…。
実は、ロドトルラという菌なんです!
この菌は、週に一度の洗剤掃除で簡単の取り除く事が可能。
その方法とは?
排水口の掃除の仕方
排水口の掃除に必要なアイテムは
- ゴム手袋
- マスク
- 中性洗剤
- スポンジ
- 使い古した歯ブラシ
雑菌が多く繁殖している場所なので、ゴム手袋を装着し直接触らないようにしましょう。
ってか、ヌメリの感触も気持ち悪いですから…。
そして結構な悪臭が漂う恐れがありますのでマスクをつけて準備完了!
その手順は
まずはフタの部分を外しゴミ受け部分に溜まったゴミをホコリ取りシート等で取り除く。
ゴミ受け部分と排水トラップを取り外し、中性洗剤とスポンジを使って擦り洗いをする。
構造が複雑な部分や、フタの裏側部分にはヌメリが残りやすいため歯ブラシを使って擦る。
塩素系の漂白剤をかけ、20分ほど放置してから擦る。
シャワーを使いたっぷりの水で流した後、元に組み立てて完了。
塩素系漂白剤を使う時は、窓やドアを開けて換気する事を忘れずにして下さい。
臭いの原因2・排水トラップが機能していない
下水からの臭いを防いでくれる排水トラップが、何らかの原因で機能しなくなると臭いが上がってくる事になります。
排水トラップのトラブル
外部からの侵入を防いでくれる封水がなくなる事を、破封(はふう)と言います。
この破封が起こる主な原因は3つ。
自己サイフォン作用
排水トラップにはサイフォンの原理が利用されています。
2つの官で繋がれた容器があった場合、官の中が満たされていると2つの容器にある水の量を同じに保とうとする原理の事!
しかし自然の流れなら問題ないのですが、大量の水が勢いよく流れ出た場合には封水の水も一緒に流されてしまう事があるんですよね。
すると、どうなるか?
本来よりも封水の効果が薄れてしまうという結果になるって事!
毛細管現象
排水トラップ内に髪の毛などの異物があると、水面に表面張力が働きます。
液体や固体が、表面の面積を出来るだけ小さくしようとする性質の事!
ゴミ受けを通り抜けてた髪の毛は、排水トラップ内に蓄積される事になりますよね。
そこに新たな髪の毛が流れ込めば、髪同士が絡み付きいずれは封水を越える長さになってしまう事になります。
すると、どうなるか?
表面積を小さくするために封水が引っ張られてしまい流れ出てしまうって事!
蒸発
封水は密閉されている訳ではないので、長期間に渡って使用していないと蒸発してしまいます。
液体から気体へと変化する事!
ってか、ほとんどの人は毎日お風呂に入るので心配しなくてもいい現象ですよ。
ただし、単身者が出張などでしばらく使用しなかった場合!
封水が蒸発して無くなっている可能性がある事には注意しておいてください。
破封への対策
サイフォンの効果を失わない為には
水を溜めるようにゆっくり流す事!
お風呂の栓を抜くとバスタブから勢いよく水が流れ出る事になるため、水がなくなったら後から少し水を流し封水を溜めるようにしましょう。
また、既設のゴミ受けだけではすべてのゴミを受けきれないので目の細かいゴミ取りネットなどを使い髪が流れない様にするのも効果的です。
排水トラップの掃除の仕方
排水トラップの掃除に必要なアイテムは
- 液状パイプクリーナー
- ワイヤーブラシ
液状パイプクリーナーは業務用なども売られていますが、扱いが難しく配管を傷めてしまう可能性もあるため一般的なモノを選びましょう。
ワイヤーブラシの長さは、最低でもトラップを抜ける必要があるため5mサイズを選んでおきましょう。
プラスチックで出来た素材は破損や変形の原因になるため外しておく
アルカリ性の溶剤を使用する事で配管内の髪の毛を溶かす事ができる
溶けた汚れが再び固まる可能性があるため指定された時間は厳守する
ゆっくりと奥まで差し込んでいき、引っかかるポイントはコツコツと軽く当てるように
配管にこびり付いた汚れを剥がすように衝撃や回転を加えて奥まで入れる
剥がれた汚れを流すため5分ほどシャワーを出し続ける
パイプクリーナーの放置時間は、使用する薬剤の用法を厳守するようにして下さい。
臭いの原因3・配水管に汚れが溜まっている
排水口や排水トラップを掃除しても臭いが消えない場合、さらに奥にある配水管の汚れが原因となります。
油汚れは固着しやすい
ネットを使ったゴミ受け部分でも、全てのゴミを受けきる事はできません!
そして、受けきれなかった細かい汚れや髪の毛などが管内へと溜まってしまい最終的には詰まります。
特に、皮脂汚れや粘りのある体液などは一度付着すると固まってなかなか取れなくなってしまうんですよね。
また一戸建ての場合、屋外に設置された汚れを分離するための排水枡(はいすいます)に溜まった汚れが原因も考えられます。
配水管の詰まり対策
詰まってしまう前に
定期的にパイプクリーナを使いましょう!
目安としては2週間に1度ぐらいの頻度で使用しておきたいところ。
また、軽度の汚れなら自分で取ることが可能ですので月に1回は掃除する事をおすすめします。
しかし、手の届かない場所なので専用のアイテムが必須!
配水管の汚れには先ほどのワイヤーブラシも有効ですが、ラバーカップも有効なんです!
トイレ掃除で有名な【スッポン】の方が馴染みがありますね。
排水管の掃除の仕方
配水管の掃除に使えるアイテムは
- ワイヤーブラシ
- ラバーカップ
- 高圧洗浄機
ワイヤーブラシを使う
先ほどの排水トラップよりも奥まで届かせる必要があり、できれば5mサイズのワイヤーブラシを準備しましょう。
やり方は排水トラップと同じで、詰まりを感じる部分に衝撃や回転を加えて汚れを剥がすように奥まで動かしていきましょう。
ラバーカップを使う
トイレの詰まりで有名なスッポンの事です。
しかし使い方を間違っている方も多く、力強く押し込んでいませんか?
ラバーカップの正しい使い方は
ゆっくり押し込み、一気に引きだす事!
中には【加圧式パイプクリーナ】というアイテムも販売されていて、仕組みの理解だけでなく力も必要ないため女性でも使いやすいのでおすすめですよ。
高圧洗浄機を使う
空気ではなく、水圧で汚れを剥がす方法もあります。
車があるなら所有されている方もいるかも知れませんが
水の圧力は汚れが一瞬で吹き飛ぶほどのとんでもない力があるんです!
しかし、注意点も多いのが難点!
圧力に耐える設計は、先端部分が硬く加工されているため奥まで入り込めない事が多いんです!
万が一、無理やり押し込んでしまうと取れなくなる可能性もあるんですよね。
さらに汚れではなく固形物が詰まっていた場合、余計に奥へと押し込んでしまう原因になってしまいます。
こうなると素人では取り出す事が困難となり、プロの業者に依頼するしかありません…。
始めからプロの業者に依頼するのも有り!
正直、お風呂の掃除って時間がかかってしまうんですよね?
頑張ってやった割には臭いや汚れが落ちなかった!
なんてケースが多いんです…。
それなら、最初から専門の業者に依頼するのも手です!
プロならではの技術で、お風呂場はピカピカに生まれ変わりますよ。
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