毎日使う洗面所。
次第に水の流れが悪くなっていませんか?
私もそうなんですが、水が溜まらないように蛇口を緩めたりするのはストレスを感じます…。
その原因、
配管の詰まりにあるんです!
実際、多くの家庭に発生するトラブルであり、悩まされている方も多いと思います。
では
なぜ洗面所は詰まってしまうの?
どうすれば解消できるの?
今回は【流れが悪い洗面所の詰まりを解消する方法】について詳しく解説していきたいと思います。
最後まで読んで、アナタの洗面所を快適に甦らせましょう!
- 洗面所の流れが悪くなる原因
- 洗面所の詰まりを解消する方法
- 詰まりを予防する毎日の対策
洗面所の水の流れが悪い主な原因
洗面所は、我々の生活に欠かせない場所。
- 手を洗う
- 顔を洗う
- 歯を磨く
- ヒゲを剃る
オシャレに敏感な方は朝に髪を洗ってたりと、洗面所の使い方は様々です。
日常の行為が洗面所の詰まりを引き起こす
洗面所での日常的な行為が、排水の流れを悪くする大きな原因になります。
洗い流したものには
- 髪の毛
- 整髪料
- 唾液
- 剃ったヒゲ
これらが直接排水口へと流れ込み、そのまま配管の中に溜まってしまうんです。
すると水の流れる道が狭くなり、流れが悪くなっていくというワケです。
それなら、お風呂でも同じないのでは?
と思うでしょ?
その理由は、洗面所の構造に秘密があるんですよ。
洗面所の特性と詰まりの関係
お風呂の排水口には、ゴミ受けが設置されていることが多いです。
しかし、アナタの家の洗面所はどうでしょう?
ほとんどの洗面所にはゴミ受けが設置されていなことが多いんです!
このため、ゴミが排水口を通り抜けやすく詰まりの原因となるんですよね。
さらに、下水へと続く配管のサイズに差があります。
洗面所の下に収納スペースがある方は、ためしに開けてみて下さい。
洗面所の排水は、それぐらいの細い場所からしか流れていかないんですよ…。
洗面所の詰まりを効果的に解消する方法
放置しておくと、詰まりが悪化し臭いの原因になります!
早急に対処する必要があり、その手段は主に5つ。
それぞれを順に解説していきましょう。
ラバーカップ(スッポン)を使った掃除のポイント
詰まりを解消するアイテムと言えばラバーカップでしょう。
わかりやすく言うと、トイレの詰まりを解消できる【スッポン】です。
その仕組みは
空気の圧力を利用して、詰まりを強力に押し流すこと!
手軽に購入する事もでき、多くの過程でも使用頻度の高いアイテムと言えます。
まずは、ラバーカップから試していきましょう。
具体的な使用方法は
洗面ボウル内には、水のあふれを防ぐための【オーバーフロー】と呼ばれる穴が空いています。
この穴からラバーカップ(スッポン)の圧力が逃げてしまわないようにガムテープなどで塞いでおきましょう。
蛇口を大きく開け、大量の水を流して洗面ボウル内に水をためていきます。
目安としては、ラバーカップのゴム部分全体が浸かる程度にしましょう。
排水口にラバーカップ(スッポン)をゆっくり押し付けてカップ内の空気を抜きます。
その後、カップ内に戻すように勢いよく一気に引きましょう。
持っている家庭も多いラバーカップですが、正しい使い方を知っていますか?
以前の私のやり方は、勢いよく下方向に押し付けていました…。
しかし、この方法は間違いです!
正しいラバーカップの使い方は
ゆっくり押し込んで、一気に引く事!
押すんじゃなくて引くんですよね。
水面から引きすぎると、水が飛び散るので圧力を感じながら引くのがコツです。
結構な力が必要なので、女性の方のは厳しいかも…。
そんな時は加圧式パイプクリーナーがおすすめです。
レバーを数回プッシュするだけで、簡単に汚れを押し流す事ができますよ。
しかし、10回程度の作業でも詰まりが解消されない場合、配水管内部に汚れがこびりついている可能性が高いです。
そんなときは他の方法を試してみましょう。
重曹とクエン酸での自然な掃除法
日常で出る汚れの中でも
- 石鹸カス
- 皮脂よごれ
これらの汚れは固まりやすく、こびりついてしまうと簡単には解消されません。
そんな時は化学反応を利用しましょう!
学生時代、理科の授業で習った【pH(ペーハー)】を覚えていますか?
- 溶液中に含まれる水素イオンの濃度を指す
- 濃度によって酸性・中性・アルカリ性に分かれる
- 相反する溶液同士を混ぜると中和される
この中和の性質を利用して、重曹とクエン酸で汚れを取り除く方法があります。
具体的におさらいすると
- 皮脂汚れは酸性→アルカリ性の重曹
- 石鹸カスはアルカリ性→酸性のクエン酸
この2つを組み合わせることで、驚くほどの掃除力を発揮する魔法の液体を作ることができるんです。
では重曹とクエン酸を使った排水口の掃除のやり方は
水200mlに対し、小さじ1杯のクエン酸を加えて酸性水を作っておく
粉末の重曹を排水口に投入
重曹を溶かすように酸性水をかける
30分~1時間ほど放置し、汚れを溶かす時間を与える
たっぷりの水を使い、剥がれた汚れを残らず流す
汚れが頑固でなかなか取れないと感じた場合、クエン酸の量を増やして濃度を高めると分解力も強くなります。
さらに、水ではなくお湯を使うと効果がアップします。
皮脂汚れは熱に弱い性質をもっており、50℃ぐらいのお湯で流すことで驚くほど綺麗になるでしょう。
しかし、注意点もあります!
60℃を越える高温になると、配管を破損させるリスクが高まる可能性があります。
特に配水管が塩化ビニールで出来ている場合は、絶対に高温のお湯を使わない事!
市販の薬剤を活用した詰まり解消法
皮脂や石鹸カスは化学反応で落とせますが、髪の毛やヒゲといったタンパク質は分解できません。
そんな時に役立つのが、ホームセンターやドラッグストアで販売されている
アルカリ性のパイプクリーナーを使う事!
有名な商品としてはパイプユニッシュという名前は聞いた事がある人も多いでしょう。
このようなパイプクリーナーは、じっくりと時間をかけて髪の毛などを溶かしてくれるんですよ。
パイプクリーナーで掃除する方法は、非常に簡単。
ボトルに書かれた【使用量の目安】に従って、ボトルの約3分の1程度の薬剤を排水口に投入する
詰まり具合に応じて15~30分ほど放置するが、無難に30分放置する方がおすすめ
粘度が高いため、たっぷりの水で残らないように完全に流す事
頑固な汚れは1回で落ちない可能性があるため、繰り返し使用する事で徐々に落とす事が可能
パイプクリーナーを使う時は、指定された放置時間を厳守すること!
なぜなら、放置時間を過ぎると溶けた髪の毛や汚れが固まってしまい、配管の詰まりがさらに悪化してしまう恐れがあるからなんです。
また、最近では強力な業務用のパイプクリーナーも簡単に購入が可能。
確かに威力は凄いんですが、薬剤の取り扱いが難しく使い方を間違えると破損などのリスクが高いです。
もし使うなら、安全を考えて家庭用を選んでおきましょう。
中でもおすすめなのがピーピースルーです!!
ピーピースルーの使い方については下の記事で解説しています↓↓↓
ワイヤーブラシで直接攻撃
配管掃除といえばワイヤーブラシ。
そのメリットは、手応えを感じながら汚れをゴシゴシ落とせることでしょう。
しかし
選ぶときはサイズに注意!
洗面所の排水口は他の場所と比べて細いため、大きすぎるワイヤーブラシでは入りません。
そして排水トラップを超える長さのワイヤーブラシが理想的。
洗面所の排水トラップは比較的短いので、1m〜2mもあれは十分です。
ワイヤーブラシの先端を、排水口からゆっくりと差し込んでいく
蛇口を軽くひねり、ゆっくりと水を流しながら奥へと差し込んでいく
ブラシを回転させたり、コツコツと詰まりに当てるようにして汚れを剥がしていく
ワイヤーブラシを使う際、排水口やトラップを傷つけないように注意してください。
力を入れすぎず、優しくこすり落とすのがポイント。
ワイヤーブラシ単体で使うより、薬剤と組み合わせると効果がアップします。
最も効果が高い排水トラップの分解
洗面所の下部に見えるU字型の配管。
コレが排水トラップと呼ばれる場所です。
U字部分に水が溜まることで、下水道から上がって来る臭いや害虫をブロックする役割を果たしてくれているんです。
しかし
構造上ゴミが溜まりやすい部分でもあります!
このため、詰まりやすい排水トラップを直接分解して掃除する事が最も効果的な方法と言えるでしょう。
特にアクセサリーやカミソリといった固形物が排水口に入ってしまった場合、この方法でしか取り除く事は出来ません。
しかし排水トラップの分解は素人には難しく、間違った分解や組み立てを行うと水漏れの原因となる可能性もあります。
不安を感じるなら専門家に依頼しましょう。
自己責任となりますが、分解の手順を解説します。
トラップ内部には『封水』が溜まっているため、下にバケツやペットボトルを置いて水を受ける準備
樹脂製のナットが使われている事が多いため、レンチなどを使う時は破損に注意しながらナットを緩めてパイプを外す
排水トラップと屋内・外に繋がる配管に分かれるので、歯ブラシやワイヤーブラシを使って内部をこすって汚れを落とす
トラップを戻しナットも締めたら、水を少しずつ流して水漏れが無いかどうかをチェックする
一つアドバイスとして、分解する前の状態を記録しておいてください。
スマホのカメラなどを使い分解前の写真を撮っておくと、組み立てる際に非常に役立つからです。
しかし、大切なことなのでもう一度言いますが
排水トラップの分解は、素人では難しいです!
組み立てがうなくいかない!
水漏れが発生した!
なんてトラブルが起こる可能性が非常に高いんですよね。
余計なトラブルを増やすぐらいなら、安心して正確な作業を行える専門家に依頼することが最良の方法ですね。
洗面所の詰まりを予防するための毎日の工夫
洗面所の詰まりは、日常生活でよく遭遇する問題の一つ。
しかし、毎日の掃除や工夫で予防することも出来るんです。
こまめな洗面所掃除の重要性
洗面所は毎日の生活で頻繁に使うため、小さな汚れが積み重なり詰まりの原因になります。
特に、髪の毛などの流れにくいゴミが危険なんです。
そこで日常の掃除を工夫しましょう。
洗面ボウル内に髪の毛などのゴミを見つけたときは
水で流さずに取り除くようにして下さい!
排水口ではなく、ゴミ箱へ捨てればいいだけの話。
手で取り除くのは時間がかかるので、フローリング用のドライシートを使えば髪の毛をしっかりキャッチしてくれますよ。
排水溝にゴミ受けを取り付けるメリット
ゴミ受けのない洗面所には、排水口にゴミ受けを取り付けることで予防になります。
細かい網目で
髪の毛やゴミを残さずキャッチしてくれますから!
ゴミが溜まってきたら、ゴミ受けを外して捨てるだけの手軽さもポイントです。
ここで、さらに一手間を加えれば完璧!
ネットを通り抜ける皮脂汚れの対策として、定期的にパイプクリーナーを使う習慣をつけて下さい。
これで洗面所の水は快適に流れてくれることでしょう。
どうしても解消されないならプロに依頼
まずは、自分で解消できる方法を試すことが大事。
しかし、それでも解消できない場合は専門家の力を借りるのが最善の方法です。
もちろん費用はかかってしまうんですが、詰まりや臭いの原因を完璧に除去してくれることは間違いありません!
時間と手間を考えると、コスパ的には安くつくことが多いんですよね…。
洗面所の流れが悪いと感じたら、早めの対応が重要です。
この記事を最後まで読んでくれたアナタの生活が、快適になるアドバイスになれば幸いです。
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