夏は冷房、冬は暖房と私たちの生活に欠かせないのがエアコンです。
そんなエアコンから【ポンポン】とか【ポコポコ】といった乾いた音を聞いたことはありませんか?
その音はまるで『お坊さんが木魚を叩いているような音』で、疲れて寝ようとしている時に聞こえたら怖くて眠れませんよね。
もしかして霊的な現象??
実は、このポコポコ音は霊的な現象でもなんでもなくエアコンの構造に問題があるんですよね。
故障の可能性も低く、簡単に直せるケースが多いんです。
そこで今回は【エアコンからポコポコと音がした時の原因と対処法】について解説していきたいと思います。
- ドレンホースの役割
- エアコンからポコポコ音がする原因
- ポコポコ音がした時の対処法
ぜひ、最後まで読んで眠れない不安を解消して下さい!
ドレンホースの役割とは?
ドレンホースとは、エアコン本体から壁を抜けて屋外へと伸びているホースの事。
エアコンは部屋の暖かい空気を吸い込み、空気中の熱を屋外に放出する事で温度を調節する機能をもっているんですよね。
そして空気が冷やされると、含む事ができる水蒸気量が減少し結露となって水滴となります。
このエアコン内部に溜まった水滴を屋外へと排出する役割をしてくれるのがドレンホースなんです。
エアコンからポコポコと音がする原因1・気圧の問題
ポコポコ音の原因の中で、最も多いのが気圧の問題です。
まずは、この原因から解説しましょう。
室内と室外の気圧の関係
鉄筋コンクリートのマンションなどは木造家屋に比べ気密性が高くなります。
例えばドアを開けた時、妙に重く感じたり『プシュッ』と空気を吸い込むような音がしたりしませんか?
その理由は、室内の気圧が室外の気圧よりも低くなることが原因で起こるんですよね。
なぜなら
空気は気圧の高い方から低い方へ移動する性質があり、外の空気が室内に入ろうとして起こる現象なんです。
そんな中、ドアも窓も締め切った状態だとどこから空気が侵入する道は一つしかありません!
それが屋外へ伸びたドレンホースって事なんです。
そして、ドレンホース内を逆流してきた空気はやがて室内機にたどり着きます。
室内機の中には結露水の受け皿である【ドレンパン】というものが設置されていて、逆流してきた空気がドレンパンに当たる事でポコポコとうるさい異音が発生するんです。
深夜に聞こえると不気味過ぎて眠れなくなりますよね…。
気圧の変化を解消する方法
気圧の問題を解消するためには、特殊な道具や技術は必要ありません。
まずは以下の4つの方法を試してみてください。
窓や玄関を開ける
もっとも簡単な方法が窓を開けて換気するって事!
つまり、ドレンホース以外から空気を室内に入れる事で室外との気圧差を無くしてしまえばいいんです。
だからといって開けっ放しにするという事ではなく、短時間でも定期的に空気を循環させればOK。
換気は気圧の問題を解決するだけではなく、カビの防止にもなるし菌やウイルスなどの除去にも繋がるために寝る前の少しの時間でも窓を開けてみてください。
仕事から帰った直後に換気するのも有効です。
換気扇を止める
換気扇の役割は、主に料理中に作動させる事で煙や匂いを排出する事が目的。
って事は当然、空気も一緒に室外へ排出される事になり室内の気圧を下げる原因の一つになってしまうんです。
以前の私もそうだったんですが
換気扇を1日中、回しっぱなしって方も多いんではないでしょうか??
必要ない時は換気扇を止める事で室内の気圧変化を抑えるだけでなく、電気代の節約にも繋がりますのでこまめに消すようにしてみましょう。
ドレンホースの出口を塞ぐ
塞ぐといっても、テープなどを使って密閉する訳ではありません。
方法は簡単で、水の入ったペットボトルにホースの先を突っ込みましょう!
先ほど説明した通りドレンホースの役割は、エアコン内部で発生した水を外に出す事なので影響はなく水が溜まるだけです。
つまり
ホースの先端を外気に触れさせない事で、外からの空気の逆流を防ぐって事です。
一般的にドレンホースはペットボトルの口より細いサイズがほとんどですので、特別な加工も必要なく水を入れるだけの簡単な準備で完了します。
ただし注意点として、長く放置するとコケなどが繁殖する可能性があるので定期的に水の交換や清掃をする必要があります。
最適なのはポコポコ音がした時だけにしましょう。
逆流を防ぐアイテムを使う
実はホームセンターなどには、ドレンホース専用の逆流防止弁が売られています。
その中でも代表的なアイテムが【おとめちゃん】↓↓↓
こういった逆流防止弁は、ポコポコ音を防ぐだけではありませんよ!
なんと
外から害虫の侵入も防いでくれる効果もあるんです!
特に女性は虫が苦手な方も多く、ドレンホースに取り付けておくだけで害虫予防にもなるためオススメです。
取り付ける事ができるホースは、直径が【14mm】か【16mm】と限られますが、ほとんどのドレンホースに使用されているサイズなので問題は無いと思います。
念のため、購入前に自宅のドレンホースの直径を確認しておいてください。
エアコンの室内機からポコポコと音がする原因2・ドレンホースの詰まり
これまでの対処法で改善されない場合、もう一つ考えられる原因はドレンホース内の汚れです。
ドレンホースが詰まっている
屋外に出ているホースは外からの砂やチリなどの汚れが付着しますが、これは外側だけでなくホースの内側でも同じ様に汚れが付着します。
それだけでなく、暗い所や狭い所を好む小さな虫なんかが進入してくる可能性もあるんですよね。
さらに室内機の清掃を怠っていると
エアコン本体内部の汚れも、水と一緒にホースから流れ出る事になります!
そんな状況が長期間になると汚れが積み重なってしまい、ホースの内側が汚れのせいでどんどん細くなってしまいます。
となると、わずかな空気の逆流でも勢いを増す事になりドレンパンに当たる事になるんです。
この結果、ポコポコという音へと繋がるという訳。
ドレンホースの詰まりを解消する方法
簡単に言うとドレンホースの内部を掃除すればいいだけの事。
放置しておくとドレンホースが完全に詰まってしまう可能性があるため、ポコポコ音がしたら早急に掃除しましょう。
主な方法は2つあります。
掃除機を使う
家庭でいつも使用している掃除機でドレンホース内の汚れを吸い出しましょう。
必要なアイテムは2つ。
- 使い古したタオル
- 家庭用の掃除機
やり方は非常に簡単で、ドレンホースの先端にタオルを巻き付けヘッドを外した掃除機に差し込んで汚れを吸い出すだけ!
詳しい掃除方法については【ドレンホースを自分で掃除する方法】で解説していますので参考にして下さい。↓↓↓
汚れが溜まりやすい先端部分は、あらかじめ大きな汚れを取り除いておけば掃除機の吸引力を最大限に活かす事ができます。
しかし注意点が一つ!
詰まりがひどい場合、ホース内に水が溜まっている事が多いんですよね。
このため
汚れと一緒に水を吸い込んでしまい、掃除機本体が故障してしまうリスクがあります!
このため、詰まりが酷いと感じている場合は次の方法を試してください。
市販の道具で吸い出す
実はホームセンターなどには、ドレンホースの詰まりを解消する専用の道具が売られています。
そんな便利なアイテムの名はドレン用サクションポンプです。
なんだかややこしいネーミングですが仕組みは簡単。
注射器のような形状でドレンホースの先にノズルを差し込み、内部の栓を押したり引いたりする事で吸引するポンプ式のアイテム。
これなら電気式の掃除機と違い、内部から水が出てきても故障する事はありませんよ!
さらに先端のアタッチメントを付け替える事で、キッチンや洗面所などの排水溝にも使用できるため様々な場面で活躍できるアイテムと言えます。
一家に一つあれば、あらゆる場面で活躍してくれるでしょう。
そんな便利なドレンサクションポンプはコチラ↓↓↓
エアコンからのポコポコ音は簡単に治せる
以上の事から、エアコンの室内機からポコポコといううるさい音がする原因は
- 室内と室外の気圧の差
- ドレンホースの詰まり
ぶっちゃけ、エアコンからポコポコ音がする原因はどちらかと考えて間違いありませんね。
もう一度、対策をまとめると
- こまめに部屋を換気する
- 使用しない時は換気扇を止める
- ドレンホースを掃除し逆流を防ぐ
それでも音が治まらない場合、残念ながら故障の可能性があります。
その場合、エアコン内部は複雑な構造をしているので自分での修理は専門的な知識がない限り不可能と言えます!
ヘタに手を出すと余計なトラブルにつながる可能性もあるため、専門業者の点検を受ける事をお勧めします。
購入して間もないならメーカー保証が有効ですが、時間が経っていると自分で業者を探す必要があります。
そんな時は【暮らしのマーケット】で検索してみましょう。
多くのエアコン修理業者から自分にあった業者を見つける事ができますよ。
年に1度はエアコン内部をクリーニングしましょう
余りにも汚れがひどい場合は、そのまま放置せずエアコンクリーニング業者に依頼するのがエアコンを快適に使用するコツです。
なぜなら内部に溜まった汚れは、のどの痛みやアレルギーの原因になるからなんです!
特に免疫力の低いお年寄りや、小さなお子さんのいる家庭では特に気を付けたいポイントと言えるでしょう。
エアコンクリーニングを業者に依頼する必要性についてはな理由については、下の記事で詳しく解説しています。↓↓↓
確かな知識と技術で徹底的にエアコン内部を綺麗にしてくれるため、年に1度ぐらいは定期的に依頼したい所ですね。
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